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TSMC株が6.7%急落、半導体市場の見通し引き下げ嫌気

2024年04月19日(金)16時20分

 4月19日、台湾株式市場で半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が6.7%急落した。昨年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[台北 19日 ロイター] - 19日の台湾株式市場で半導体受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が6.7%急落した。

前日発表した第1・四半期決算は予想を上回ったが、世界の半導体市場(メモリー半導体を除く)の伸び率予測を10%超から約10%に下方修正したことや、今年の設備投資の見通しを予想に反して据え置いたことが嫌気された。

メガ・インターナショナル・インベストメント(台北)の幹部は、半導体市場の見通し修正に株価が反応したと分析。市場では先端パッケージング向けの設備投資増額が予想されていたとし「設備投資が据え置かれたのであれば、(先端パッケージングの)利益は予想ほどではないということだ」と述べた。

別の台湾のファンドマネジャーはTSMCの株価は最近大幅に上昇しており、決算発表に向けて市場の期待値が高まっていたと指摘。「先端加工技術の売上高比率は依然かなり低い」との見方を示した。

19日の台湾株式市場はTSMCの下げが重しとなり3.8%安で終了。中東情勢の緊迫化も地合いを圧迫した。

ロイター
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