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アルゼンチンが1万ペソ紙幣発行、価値わずか10ドル

2024年05月08日(水)10時57分

アルゼンチン中央銀行は7日、最も高額となる1万ペソの紙幣を発行した。写真は、2012年7月25日に発行された当時の新100ペソ紙幣。(2024年 ロイター/Marcos Brindicci )

Sarah Morland Adam Jourdan

[ブエノスアイレス 7日 ロイター] - アルゼンチン中央銀行は7日、最も高額となる1万ペソの紙幣を発行した。これまでの最高だった2000ペソ紙幣の5倍の額だが、なお10ドル程度の価値にとどまる。

同国はインフレ率が世界最高水準の300%に迫っている。中銀は新紙幣発行により大量の紙幣を持ち歩く必要がある問題や銀行の保管スペース不足などが軽減されるよう期待している。また、取引の円滑化、金融システムの簡素化、コスト削減につながるとしている。さらに、年内に2万ペソ紙幣も導入するという。

現在の最高額紙幣である2000ペソ札は、公式為替レートで2ドル強の価値しかなく、域内外の国々の最高額紙幣よりもはるかに価値が低い。

1万ペソ札は公式レートでは11ドルの価値があるが、厳しい資本規制の回避に使われ自由にアクセスできる非公式の並行レートでの価値は9ドルにとどまる。

ロイター
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