最新記事

テクノロジー

コストは1日1セント! 氷を利用したミニ冷却デバイス

2016年5月26日(木)12時18分
Social Design News

idea3Di-Kickstarter

 コンパクトな作業スペースをどう効率的に冷却するか。「Geizeer」は、冷凍庫で冷やした固体ゲルを搭載したミニスペース用のクーラーシステムだ。

 上部のファンがまわり、氷をすり抜けた冷たい風が、360度方向に吹き渡る。

sdn160526_b.jpg

2層構造になっていて、上部(左)の中にファンがあり、冷凍庫で冷やした個体ゲル(右)を下部にセットするだけとシンプル idea3Di-Kickstarter

 通常のエアコンクーラーは環境負荷が大きく、光熱費も高い。しかしGeizeerであれば、そのコストは1日1セント未満と格安だ。 デザインにもこだわっていて、表面は木でできておりインテリアとして部屋になじむ設計となっている。

sdn160526_c.jpg

木製でインテリアにマッチするうえ、カラーバリエーションも豊富 idea3Di-Kickstarter

 部屋全体を考えると12平方メートルの広さを3度ほど気温を下げられる。通常のクーラーと併用するという発想で、電気代を下げることも可能だ。

【参考記事】エアコンの電気代を約30%削減できる斬新発想のデバイス

 電源は7時間もち、マイクロUSBで充電する形式。固体ゲルは4時間もち、冷凍庫に入れておけば再び凍って冷却能力を取り戻す。価格は現在Kickstarterで75ユーロ(約9,200円)から購入ができる(一部はソールドアウト)。お財布にも環境にも優しい、これまでにないデザインのコンパクトなクーラーシステムがどんどん登場し、支持を集めていきそうだ。

※当記事はSocial Design Newsの提供記事です
sdnlogo200.jpg


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ジョージア「スパイ法案」、大統領が拒否権発動

ビジネス

必要なら利上げも、インフレは今年改善なく=ボウマン

ワールド

台湾の頼次期総統、20日の就任式で中国との「現状維

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部で攻勢強化 米大統領補佐官が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバいのか!?

  • 3

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイジェリアの少年」...経験した偏見と苦難、そして現在の夢

  • 4

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 5

    時速160キロで走行...制御失ったテスラが宙を舞い、4…

  • 6

    チャールズ英国王、自身の「不気味」な肖像画を見た…

  • 7

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    英供与車両から巨大な黒煙...ロシアのドローンが「貴…

  • 10

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中