最新記事

世界に挑戦する日本人20

米ボディビル大会で優勝!なかやまきんに君の次の「挑戦」

2022年8月30日(火)14時50分
大橋 希(本誌記者)
なかやまきんに君

今年5月、米ロサンゼルスの「マッスルビーチ・インターナショナル・クラシック」で優勝に輝いた nakayama_kinnikun/instagramより

<芸人でボディビルダー。危機感を覚え、2006年に「筋肉の聖地」に渡った【特集 世界に挑戦する日本人20】>

米ロサンゼルスのベニスビーチにある屋外ジム「マッスルビーチ」は肉体自慢の人々の聖地。

年に数回、ボディビル大会が開かれているが、今年5月の「マッスルビーチ・インターナショナル・クラシック」で優勝に輝いたのが芸人でボディビルダーのなかやまきんに君だ(写真)。
20220906issue_cover200.jpg

メンズマスターズ40歳クラスで出場は2人だったが、「優勝は優勝です。ボンジョビでフリーポーズしたら、アメリカ人大盛り上がりしました」と喜びのツイートをした。

なかやまが同大会に挑戦するのは15年ぶりで、前回はロサンゼルス留学中のこと。筋肉芸人としての人気を後輩に奪われ、「新しいことをしなくては」と考えた彼は2006年に「筋肉の聖地」に渡った。

当初は語学学校とジムに通いながらショーをしたり、米バラエティー番組のオーディションを受けたり。だが就労ビザが取れなかったため方向転換し、サンタモニカカレッジ(2年制公立大学)で運動生理学をみっちり学んだ。

彼は現在、筋トレ関連のYouTubeでも人気だが、努力と知識に裏打ちされた語りは大きな武器だ。

今後の目標は、日本代表としてボディビルの世界大会に出ること。代表選考にかかわる8月28日の「全日本マスターズボディビル選手権大会」では6位入賞(40歳以上級)だったが、自身のYouTubeで「日本代表として世界に行く。これを叶えるまで頑張っていきます。パワー!」と改めて決意を述べた。

なかやまの挑戦はまだまだ続く。

なかやまきんに君
Nakayama Kinnikun
●芸人/ボディビルダー

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪4月失業率、4.1%に上昇 利上げ観測後退

ワールド

バイデン米大統領、2023年個人資産の状況に変化な

ワールド

中国製ドローンの関税引き上げを提案、米下院の共和党

ビジネス

TSMC米工場建設現場でトラック運転手搬送、爆発通
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 5

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇…

  • 9

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 10

    奇跡の成長に取り残された、韓国「貧困高齢者」の苦悩

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中