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人間関係を変えるには、まず「大切な20人」のリストを作る。すると上位4人に「重要度」の80%が集中する

2024年2月15日(木)18時05分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

次に、一人ひとりについて、一緒にどれだけの時間を過ごしているかを書き出してみる(ただし、テレビや映画を見るなど、相手に関心が向いていない場合は除く)。

一緒に過ごす時間についても、持ち点を100点として、それを20人に割り振ってみる。「人間関係の価値」の80%を占める数少ない大切な人と過ごしている時間が、全体の時間の80%よりずっと少ないことに気づくはずだ。

何をすべきかは明白だ。量より質を重視することだ。大切な人との関係を強め、深めるために、時間と精力を使うべきだ。

だが、もう一つ問題がある。人間関係は年齢に応じて変わってくるものだし、ほんとうに親しい関係を結ぶには限りがある。ここでもまた、質と量がトレードオフの関係にあることに注意してほしい。

(中略)

若いうちは、味方の選択に十分注意を払う

仕事上の大切な付き合いを考える際には、6人から7人までを目安にして、その配分を次のように考えるのがよい。

・目上の人、師と仰ぐ人を1人か2人
・同等に付き合う人を2人か3人
・後輩として面倒をみる人を1人か2人

師(メンター)との関係

師と仰ぐ人を慎重に1人か2人選ぶことだ。相手から弟子として選ばれてはいけない。そうすると、もっとよい師に出会えるチャンスが失われかねないからだ。師として選ぶ人は、次の2つの条件を備えていなければならない。

・先の「5つの条件」に合うこと。つまり、気が合い、経験を共有し、尊敬でき、ギブ・アンド・テイクの関係を結ぶことができ、信頼できる人。

・できれば年上のほうがいい。年下の場合は、将来の成功が約束されている人を選ぶ。ずば抜けた能力があり、志が高い人が理想的な師となる。

師弟関係というのは、必然的に弟子のほうがたくさん教えられることになるので、ギブ・アンド・テイクの関係というのは奇妙に思えるかもしれない。だが、師のほうにも得るものがなければ、師は弟子に対する関心を失う。

弟子は、斬新なアイデア、精神的な刺激、熱意、勤勉、新技術の知識など、師にとって何らかの価値があるものを提供しなければならない。聡明な師は時代から取り残されないために、高い地位からはみえにくい新しいトレンドやチャンスや脅威を弟子から教えてもらう。

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