最新記事
ライフハック

人間関係を変えるには、まず「大切な20人」のリストを作る。すると上位4人に「重要度」の80%が集中する

2024年2月15日(木)18時05分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
人間関係

Prostock-studio-shutterstock

<「大切な20人」のリストや、仕事上の付き合いであれば「師を1~2人、同等の人を2~3人、後輩を1~2人」のリスト。80対20の法則を人生哲学として使うコツは?>

「利益の80%は、顧客の20%がもたらす」「仕事の成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる」――有名な「80対20の法則」だが、実はビジネスや仕事にだけ役立つものではない。

時間管理や、人付き合いにおいても「最小限の努力で、最大限の成果を上げる」ことができるのだという。
増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則

36の言語に翻訳され、世界で数百万人に読まれてきた『人生を変える80対20の法則』の最新版である、『増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則』(リチャード・コッチ著、仁平和夫・高遠裕子翻訳、CCCメディアハウス)。本書から一部を抜粋し、3回にわたって紹介していく。

2回目となる今回は、「人付き合い」について。人間関係を見直したい場合、どうすればいいだろうか。

※抜粋第1回:100年以上前に発見された「タイパ」の極意...「時間の20%を有効に使え」
※抜粋第3回:毎日を幸福に過ごす7つの習慣の1つ目が「運動」である理由

◇ ◇ ◇

人間関係と80対20の法則に、一体どんな関係があるというのか。関係は大ありだ。

質と量はトレードオフの関係にあるが(高い質を求めれば量は減らさざるをえず、量を増やそうとすれば質は落ちる)、われわれはいちばん大切なものを十分に育んでいるとは言い難い。

80対20の法則から、3つの刺激的な仮説が立てられる。

・人間関係の価値の80%は、20%の関係からもたらされる。

・人間関係の価値の80%は、人生の早い段階で結ぶ親密な関係の20%からもたらされる。

・価値の80%をもたらしてくれる20%の人間関係に向ける関心は、80%に到底及ばない。

大切な20人のリストをつくる

この段階では、友人や恋人など、自分が大切だと思う人を20人書き出し、重要度の順位をつけてみる。

ここでの「重要度」とは、人間関係の深さと近さであり、その関係にどれだけ助けられたか、その関係でどれだけ自分らしくいられるかを指す。以下を読むまえに、このリストを作成してもらいたい。

(中略)

次に、持ち点を100点とし、重要度に応じて点数を割り振っていく。たとえば、1位の人が、2位以下の19人をすべて合わせたくらい重要だとすれば、1位に50点をつける。合計が100点になるようにするには、割り振った点を何度か調整する必要があるかもしれない。

どういうリストが出来上がるかは、人それぞれだろうが、だいたい80対20の法則にそったものになる。上位4人(20%)に得点が集中する(80%程度)。

そして、ある順位の人と、その1つ下の順位の人の間には、つねに同じような関係が認められる。たとえば、2位の人の重要度は1位の3分の2から半分になり、3位の人の重要度は2位の3分の2から半分になる。仮に半分になるとすると、6位の人の重要度は1位の3%程度にしかならない!

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国高級EVのジーカー、米上場初日は約35%急騰

ワールド

トランプ氏、ヘイリー氏を副大統領候補に検討との報道

ビジネス

米石油・ガス掘削リグ稼働数、3週連続減少=ベーカー

ワールド

焦点:中国農村住民の過酷な老後、わずかな年金で死ぬ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 3

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの文化」をジョージア人と分かち合った日

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ウクライナの水上攻撃ドローン「マグラV5」がロシア…

  • 6

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 7

    「未来の女王」ベルギー・エリザベート王女がハーバー…

  • 8

    「私は妊娠した」ヤリたいだけの男もたくさんいる「…

  • 9

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 10

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが......…

  • 8

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 7

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中